鋳物業界あるある用語集 Vol.7 ま行

glossary_ma 用語集

鋳物業界には、専門的な用語が多数存在します。
本記事では、初心者から経験者まで役立つ「ま行」の鋳物用語を詳しく解説します。

回し堰・廻し堰(まわしぜき)

鋳型内部で溶湯(溶けた金属)を特定の経路に誘導するための構造(または技法)を指します。
鋳物を成形する際、溶湯をムラなく、気泡やスラグの巻き込みを抑えて型内全体に安定して充填させるために設けられる湯道(ゲート)や堰(せき)構造のひとつです。

巻き込み(まきこみ)

不要な気体・酸化膜・異物などが溶湯の中に取り込まれ、鋳物内部に残る現象のこと。

マシニング加工(ましにんぐかこう)

鋳造後の製品に対して、旋盤やフライス盤などの工作機械で仕上げ加工を行うこと。寸法精度を高める目的で行われます。

マシニング加工(ましにんぐかこう)

膜厚(まくあつ)

鋳物の表面に付着する酸化膜や塗装の厚みのこと。
製品の品質管理において重要な指標になります。

摩耗(まもう)

鋳物製品の表面が使用中に擦れて削られ、性能や寸法が変化する現象のこと。
耐摩耗性の高い材料選定が重要です。

増し肉(ましにく)

鋳物の特定部位に厚みを増す設計のこと。
強度や耐久性を確保するために行います。

曲がり(まがり)

鋳物が冷却・収縮過程で変形し、図面通りの寸法・形状にならないこと。

捲れ(まくれ)

鋳造表面に生じるめくれ上がったような欠陥のこと。
金型や鋳型の不良、湯流れ不良などが原因となります。

混ぜ戻し(まぜもどし)

再利用材(スクラップなど)を新たな溶湯に混ぜて使用すること。
コスト削減に有効だが品質管理が重要です。

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チャージ

マニホールド

複数の鋳物型に溶湯を同時供給するための配管・分岐装置。量産ラインで使われます。

マスターゲート

鋳型内の主要な湯道(溶湯の流入口)のこと。
溶湯の流動性と充填性に大きく影響します。

マッチプレート

鋳型製造時に使う中子と上下型の一体型模型のこと。
自動成形ラインで効率的に鋳型を作ることが出来ます。

丸物(まるもん)

円筒形・円形の鋳物製品のこと。

磨き仕上げ(みがきしあげ)

鋳物の表面を研磨して滑らかに仕上げる工程のこと。
美観向上や機械的な機能性向上のために行います。

磨き仕上げ(みがきしあげ)

見切り線(みきりせん)

上下砂型(枠)の合わせ面(線)のこと。

ムシレ

鋳物の表面において、型から鋳物を外す際に金属が型(鋳型・コア)に付着し、表面の一部が“えぐれた”ようになる欠陥のこと。
表面が「削ぎ取られたように見える」ため、「虫食い」=「ムシレ」と呼ばれます。

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