鋳物業界あるある用語集 Vol.5 な行

glossary_na 用語集

鋳物業界には、専門的な用語が多数存在します。
本記事では、初心者から経験者まで役立つ「な行」の鋳物用語を詳しく解説します。

内がえし(ないがえし)

中子や鋳型の内側にできる鋳巣や欠陥を防ぐための設計・製造上の工夫のこと。

内がえし(ないがえし)

中子(なかご)

ちゅうし』とも言います。
鋳型の内部に空洞を作るために型の中に設置する砂の塊のこと。
中空構造や複雑形状の鋳物を作る際に必要不可欠です。

中子(なかご)

中子箱(なかごばこ)

中子を成形するための型(モールド)。
木型や金属型などがあり、生産数や精度に応じて選ばれます。

中子保持材(なかごほじざい)

中子を鋳型内で正しい位置に固定するために使われる材料や機構。
金具や支持棒などがあります。

成形砂(なりけいさ)

鋳型を作る際に使用される鋳物砂の一種。
型を成形する際の主材料で、粒度や湿度管理が重要です。

成形砂(なりけいさ)

鍋(なべ)

溶湯を保持・注湯するための耐火容器。
鉄鍋、セラミック鍋、取鍋などがあり、種類によって用途が異なります。

鍋抜け(なべぬけ)

鋳造において、溶湯を鋳型に注ぐ際、鍋の中の金属が途中で足りなくなり、注湯が不完全になること。

内部欠陥(ないぶけっかん)

鋳物の内部に発生する鋳巣、割れ、介在物などの欠陥。
外観では分からないため、非破壊検査などが必要です。

内部欠陥(ないぶけっかん)

肉盛り(にくもり)

鋳物製品や金型、治工具などの摩耗・損傷部位に対し、金属を追加して溶接・堆積し、形状や寸法を回復・補強する作業のこと。
また、設計時点で削りしろや加工誤差を見込んで、意図的に厚みを持たせて鋳造すること。

抜き勾配(ぬきこうばい)

型から製品をスムーズに抜き取るために、製品の側面にわずかな傾斜を設けること。

抜き勾配(ぬきこうばい)

熱硬化性樹脂砂(ねつこうかせいじゅしずな)

フェノール樹脂など、加熱することで硬化する樹脂を混ぜた砂のこと。

熱硬化性樹脂砂(ねつこうかせいじゅしずな)

ねずみ鋳鉄(ねずみちゅうてつ)

鋳鉄の一種。
破面が灰色、ネズミ色であることに由来します。

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ねずみ鋳鉄(ねずみちゅうてつ)

ノロかみ

鋳型の型壁(砂型の内面)に鋳造時の溶湯(溶けた金属)が接触して砂粒子や結合材の一部を剥がし、その剥がれた砂や結合材が溶湯に混入する現象のこと。
この混入物を「ノロ」と呼び、鋳物の表面や内部に付着・混入すると鋳肌不良や欠陥の原因となります。
特に鋳型の砂が剥がれやすい場合に発生しやすい傾向にあります。

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