鋳物業界には、専門的な用語が多数存在します。
本記事では、初心者から経験者まで役立つ「な行」の鋳物用語を詳しく解説します。
内がえし(ないがえし)
中子や鋳型の内側にできる鋳巣や欠陥を防ぐための設計・製造上の工夫のこと。

中子(なかご)
『ちゅうし』とも言います。
鋳型の内部に空洞を作るために型の中に設置する砂の塊のこと。
中空構造や複雑形状の鋳物を作る際に必要不可欠です。

中子箱(なかごばこ)
中子を成形するための型(モールド)。
木型や金属型などがあり、生産数や精度に応じて選ばれます。
中子保持材(なかごほじざい)
中子を鋳型内で正しい位置に固定するために使われる材料や機構。
金具や支持棒などがあります。
成形砂(なりけいさ)
鋳型を作る際に使用される鋳物砂の一種。
型を成形する際の主材料で、粒度や湿度管理が重要です。

鍋(なべ)
溶湯を保持・注湯するための耐火容器。
鉄鍋、セラミック鍋、取鍋などがあり、種類によって用途が異なります。
鍋抜け(なべぬけ)
鋳造において、溶湯を鋳型に注ぐ際、鍋の中の金属が途中で足りなくなり、注湯が不完全になること。
内部欠陥(ないぶけっかん)
鋳物の内部に発生する鋳巣、割れ、介在物などの欠陥。
外観では分からないため、非破壊検査などが必要です。

肉盛り(にくもり)
鋳物製品や金型、治工具などの摩耗・損傷部位に対し、金属を追加して溶接・堆積し、形状や寸法を回復・補強する作業のこと。
また、設計時点で削りしろや加工誤差を見込んで、意図的に厚みを持たせて鋳造すること。
抜き勾配(ぬきこうばい)
型から製品をスムーズに抜き取るために、製品の側面にわずかな傾斜を設けること。

熱硬化性樹脂砂(ねつこうかせいじゅしずな)
フェノール樹脂など、加熱することで硬化する樹脂を混ぜた砂のこと。

ねずみ鋳鉄(ねずみちゅうてつ)

ノロかみ
鋳型の型壁(砂型の内面)に鋳造時の溶湯(溶けた金属)が接触して砂粒子や結合材の一部を剥がし、その剥がれた砂や結合材が溶湯に混入する現象のこと。
この混入物を「ノロ」と呼び、鋳物の表面や内部に付着・混入すると鋳肌不良や欠陥の原因となります。
特に鋳型の砂が剥がれやすい場合に発生しやすい傾向にあります。
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