鋳物の製作には熟練の技が光ります。
設計者の想像通りの形状で製品化できたときの「モノづくり」の達成感は何物にも代えられません。
今回は鋳物製造現場での『闘い』をご紹介します!
鋳物製造の現場で起こる6つの闘い
鋳物製造には、熟練の技術とたゆまぬ努力が欠かせません。設計者のイメージ通りに仕上げる「モノづくり」の達成感とともに、現場ではさまざまな「闘い」が繰り広げられています。本記事では、鋳物製造現場が直面する6つの課題と、その魅力をご紹介します。
高温との闘い|1,200℃を超える環境での作業
鋳物現場では、1,200℃以上に溶けた金属を取り扱います。特に夏場は、サウナ以上の過酷な環境。汗だくになりながらも、安全と品質を守るために作業が続けられます。

鋳造砂との闘い|品質を左右する砂型の管理
鋳造には鋳物砂が欠かせません。砂型の固さが適正でないと、製品の不具合につながります。作業員の服や靴に砂が入り込むほど、常に砂と向き合いながら作業しています。

寸法との闘い|精度0.1mm単位での勝負
鋳物は寸法精度が非常に重要で、少しでもズレがあると全てやり直しになることも。
精度が求められます。上型と下型の合わせのズレや砂型の砂崩れには細心の注意が必要です。

気泡(巣)との闘い|鋳物内部の欠陥防止
鋳物の中に鋳込み中の空気混入、中子から発生するガス、溶けた湯(鉄)の収縮が起因して発生する巣が製品の強度や品質に悪影響を与えるため、巣が出ないように鋳造方案の工夫が必要です。

粉塵との闘い|バリ取り・研磨作業の過酷さ
バリ取りや研磨では大量の粉塵が発生します。防塵マスクやゴーグルを装着していても、作業後には鼻の中や耳の中が真っ黒になることもしばしばです。

材料配合との闘い|品質を決める原料選定
鋳物品質のカギを握るのは原料です。スクラップ材の品質確認や、炭素当量(CE値)の測定が必須。ミスが許されないプレッシャーの中で、正確な配合が求められます。
鋳鉄中のSi、P量の影響の度合を関数で示すC%として表し、これと実際の鋳鉄中のC%との和の値を指します。【計算式】 CE値=C%+(Si%+P%)/3.2

鋳物製造の魅力
過酷な環境ながらも、設計者のイメージ通りに製品を作り上げたときの達成感は格別。
モノづくりの魅力に没頭しすぎないよう、自身との「闘い」も必要です。
鋳物製造は過酷な環境の中、緻密な管理と高い技術によって支えられています。その一方で、達成感というかけがえのない魅力も。神栄株式会社は、これからも鋳物製造現場を支え、より高品質な製品をお客様にお届けしていきます。

神栄株式会社は、ベトナム・タイのローカル協力工場から鋳物及び金属製品を輸入販売しております。
ベトナムから8年以上、タイからは約40年以上の輸入実績があり、豊富な経験を持つスタッフを多数有しています。
リスクヘッジとコストダウンとして、ベトナム・タイからの調達をご検討頂きますようお願いいたします。

今後も現地スタッフと連携し、引き続き貿易、生産、コスト低減、リスクヘッジなど、鋳物CHINA+ONEでお客様により良いサービスを提供できるように、努力をしていきたいと思いますので、是非、タイ、ベトナムにお越しの際は、現場の視察に足を運んで頂ければ幸いです!
